平成22年度 学校経営案 江戸川区立西小岩小学校長 末吉 潤一
自ら学ぶ意欲、基礎・基本の定着、思考力・判断力・表現力、コミュニケーション能力やたくまし く生きる力、思いやりや優しい心を育む教育活動の展開に努める。 特に 「子供のためにあること」 「公立小学校であること」 基盤にして、子供、教職員、保護者・地域に開かれた学校づくりを推進する。
Ⅱ 目指す学校像 価値観の多様化など、社会の変化に主体的・弾力的に対応できるように教育の創造に努 1 子供とのかかわり・・・・・自己教育力、生涯学習の基礎づくり 子供一人一人のよさや可能性を見つけ、それが発揮できるようにするための特色ある教 2 教職員とのかかわり・・・・子供の自己実現への支援、支援体制の構築 子供一人一人のよさや可能性を見つけ、それが発揮できるようにするため、教職員の協 3 家庭・地域とのかかわり・・開かれた学校 子供のためにそれぞれの教育機能を発揮できるように家庭・地域との連携・融合を推進す
Ⅲ 学校経営の基本方針 「学校は子供たちのためにある」 学校は、子供が認められ、今の自分に自信を持ち、明日へのより良き生き方を求めるものと そこで、次の点を学校経営の基本方針とする。 1 子供に開いた、楽しい、生きがいのある学校にしたい(学校大好き) 子供の人権尊重と生命尊重について正しく認識し、厳しく実践を進め、すべての子供が ○受容・共感・肯定のある学校 → 温かさ、安心、自信、自立心 ○思いやりと協力のある学校 → 認め合い、高め合い、助け合い ○発想と工夫のある学校 → 関心・意欲、問題解決、創造性 ○充実と活力のある学校 → 自主性、目的意識、実践力、満足感 ○友だちと遊びのある学校 → 人間関係、社会性、心の安らぎ ○心と科学の調和した学校 → 情報教育、仲良し、友好、ボランテア
教職員のそれぞれの専門性を生かし、子供の成長のために教職員の英知を集結し協働 ○各学級の課題を出し合う 悩みを担任だけが背負い込まない ○学級王国の廃止 学級・学年の壁をなくす ○学級担任の意識を変える 学年の担任、全児童の担任 ○教職員の英知を集める 生活指導・授業改善
3 保護者に開いた親しみのある学校にしたい(学校に任せておけば) ○学校便り、学校HP、学年・学級だより等の充実、保護者への連絡等の工夫 ○保護者会の充実、PTA、地域との協力、意見や苦情への誠実な対応 ○日常的に授業参観・授業参加ができる学級、学校とする
4 地域に根ざした学校にしたい(小岩の学習院) ○学校評議員会、保護者からの外部評価を重視する等、常に外部からの意見に耳を傾 ○PTA活動に教職員が積極的にかかわる。 ○地域行事に子供の積極的な参加を促す。
Ⅳ 学校経営の具体的な取り組み 「子供のためになるか?」
1 教育目標が「子供の姿」として見えるようにする 教育目標が、一人一人の子供の姿に現れるように指導する。そのために次のことを具現 ○それぞれのクラスの学級経営案には具体的な子供の姿が見える、教育目標の具現化 ○日々の教育実践は計画的に、課題には誠実に迅速かつ柔軟に対応する。 ○校務分掌組織を生かし、実践、改善していく。 ○生活指導は、生活指導部、看護当番、教育相談などの組織をあげて取り組み、担任を ○「率先垂範」して教育目標の具現化にあたる教職員となる。 ・「考える子」の育成のために 教職員自らが研修に励み、深く考え、工夫を重ねていきたい。 ・「やさしい子」の育成のために 教職員自らが明朗快活でやさしい心をもって子供の指導にあたりたい。 ・「健康な子」の育成のために 教職員自身が元気で心身共に健康な教職員でありたい。 ・「がんばる子」の育成のために教職員自らがねばり強く事にあたり、最後までがんばる存在でありたい。
2 子供が楽しく落ち着いて生活できるようにする 子供たちにとって学校は、楽しく学び合い、友だちと伸び伸び遊ぶ生活の場である。整った ◇ 校内放送、掲示板の内容・方法を工夫し、言語環境を整える。特に、人権侵害や ◇ 教室は身近で最も大切な環境である。創意・新鮮・変化に富む教室環境を子供と ◇ 校舎内外、校庭の整理、清掃に心がけどこも程よくきれいにしていく。
学級は子供たちの心の居場所であり、自分をもっとも赤裸々に表現できるところである。 ◇ いじめをしない、させない、思いやりと正義のある学級をつくる。 ◇ 友だちの話を聞き、伸び伸びと話のできる力をつける ◇ 異なることが認め合える学級にする 協力しあい、磨き合い、楽しみ合い、自分の成長にとって担任は貴重な存在であり、
④ 「学校のきまり」をみんなで守る生活指導を徹底する 発達段階に応じて「きまり」の必要性を理解させ、守ることができるようにする。また、指 ⑤ 「読書指導」を充実し発展させる 読書は心の糧となり、豊かな心情を培うことから、学校図書館を充実し、子供に読書を ⑥ 生活リズムの向上を図り、心身ともに健康な子どもを育成する すべての生活の基本である生活リズムの向上を目指す。「早寝、早起き、朝ごはん」運 ⑦子供の生命・安全・健康を第一に十分な気配りをする ◇ 児童虐待を逃さない鋭い観察眼をもつ ◇ 一日のはじめは、声をかけながら健康観察から ◇ 子供の表情・つぶやき・何気ないしぐさ・取り組み様子の観察を ◇ 担任・養護教諭・専科教諭との連絡・相談・協力を十分に図る ◇ 保護者との連絡・協力を十分にとる ◇ 校医・カウンセラーなどの専門家との連携を密にする
3 子供たち一人一人が生き生きと学習できるようにする 子供は意欲的に取り組み、それを解決した喜びを味わったとき、充実感がわき、さらに次の ◇ おもしろい、分かった、もっとしたい等のつぶやきのある授業 ◇ 教材・教具・資料の収集・整備・開発 ◇ 内容の精選・集約・基礎・基本の重点化 ◇ 個性的、創造的な発想を大切にする ◇ 学級の中に温かい、受容的な雰囲気をつくる ◇ 学年・学級・専科経営案の作成、提出 ◇ 週案の作成・提出による(Pプラン・Dドウー・Cチェック・Aアクション)の日常化 ◇ 学校や児童の実態を配慮した各教科・道徳・特別活動の指導計画の改善 ◇ 校内研究 研究授業・実践を通して ◇ 校外研修 区教研等を通して ◇ 若手研修 初任者・2年次・3年次・4年次 ◇ 個人差に応じた指導に努める ◇ 子供の発想や考え方を肯定的に評価する ◇ 個性発揮の場をつくる(発表の機会、作品展の応募、大会の参加など) ◇ 少人数習熟度別編成、TTの実践、合同授業、交換授業の実践 ◇ 地域を学ぶ(地域は教材) 地域素材の教材化 ◇ 地域の人から学ぶ(地域は先生) 地域人材の活用 ◇ 地域とともに学ぶ 地域行事の参加奨励 ◇ 地域に奉仕する 地域ボランティア活動、福祉 ◇ 地域の学校間連携 幼稚園・中学校との連携活動 ◇ 地域連携による健全育成活動 青少対・町会などとの連携
◇ 年間指導計画の作成 ◇ 自然・動植物を大切にする心を育てる ◇ 資源節約、リサイクル、消費生活の工夫など環境教育を推進する ◇ 自分の考えを持ちはっきり表現できるようにする。また、相手の考えを理解しよう ◇ 積極的に誰とでも関わろうとする子供を育てる ◇ 全教育活動を通して日本や諸外国の文化・伝統を理解させ、尊重できるようにす ◇ 国際的な奉仕体験を重視する(ユニセフ運動など) ◇ 外国人・諸外国との交流体験を通して関心を高め、国際理解を深める ◇ 外国の言葉に興味を持ち、会話ができるようにする(ハロー先生)
⑪ 情報教育を充実する ◇ 情報収集・処理・活用能力の育成を図る(パソコン教室) ◇ 挨拶、聴く、話す、討論する等、コミュニケーション能力の育成に努める ◇ 本校の情報管理規定に則り、情報管理を適性に行う
4 信頼と互助の気持ちで励み合い、子供の願い・保護者の期待に応える学校にする 教育活動の成否は教職員の姿勢によるところが大きい。教職員の構えが子供の成長に ◇ 学年会を生かし、協働して、明確なねらい、ゆとりと自信をもって子供の前に立ち、子 ◇ 学校は教育活動の達成を目指す組織体である。それぞれの組織がそれぞれの機 ◇ 教育公務員としての深い自覚に立ち、全体の奉仕者として、法令を遵守し、服務の
5 学校予算の適正な執行を行い、事務の効率化を図る ◇ 学校予算を最大限に生かすために、使用頻度が高く、活用しやすい備品や消耗品の 購入を優先させる。備品等の使用方法の研修を通し、有効活用を図る。 ◇ 学校運営に必要な出張、教職員に必要な研修、出張、校務分掌を生かすために必 ◇ 事務のOA化を推進し、文書の共有化、事務の効率化を図る。 ◇ 私費の集金は必要最低限に留める。出納記録や現金収受の日付、確認印、領収書 の保管等を適切に行う。
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