●校長挨拶

校長  北山 元久

〜 締めくくりの三月 〜

校庭の花壇に咲く菜の花や東門に咲く梅の花は、三松小に春の訪れを知らせています。校庭や親水公園の桜の蕾も膨らみ始めました。花暦は確実に本格的な春が近づいていることを教えてくれています。

 先月の23日()から26日()までの3泊4日の予定で、新潟県の塩沢江戸川荘で6年生のウインタースクールを行いました。1日目は春のような暖かさで、スキーウエアで活動すると汗ばむほどでした。2日目も天気がよく、スキーをしながら雪の白さと木々の青とのコントラストが際立っていた、周りの山々を眺めることができました。3日目は天気予報では雨の予報でしたが、午前中の雪上運動会が終わるまで雨は待ってくれました。そのあとに行われた昼食を兼ねた餅つきの頃には雨が本格的に降り始めました。その雨は夜になって雪となり、最終日の4日目の朝には積雪約10cmの新雪を子ども達にプレゼントしてくれました。東京では体験できない自然の雄大さ、厳しさを体験できたものと思います。また、友達と過ごした宿泊体験もこれからの子ども達にとってよい経験になったと思います。たくさんの収穫があった充実した雪国体験となりました。

 ウインタースクールに先立ってあった土曜授業(19日)では、早稲田吹奏楽団による音楽鑑賞教室を行いました。全員が1度に鑑賞することはできませんので、2時間目に1年・3年・5年の奇数学年、3時間目に2年・4年・6年の偶数学年というように分けて行いました。「エル・カミーノ・レアル」「Let’s Go クラシック」「ジャパニーズグラフティーXIV嵐メドレー」「ベビーローテーション」「校歌」などの曲を迫力ある生で聴かせてくれました。この三松小の鑑賞教室だけに向けて、早稲田吹奏楽団の皆さんはひと月練習(週4日間練習)したそうです。2月の建国記念の日の後の土・日曜の2日間日にわざわざ本校の体育館にやって来て、本番並みの練習も行ったそうです。そのお話を聞いて感謝の気持ちで一杯になりました。子ども達も一緒に鑑賞してくださった保護者の方々もきっと満足されたのではないでしょうか。また、この音楽鑑賞教室に向けてのPTAの学年・学級委員さん方の全面的なサポートにも感謝したいと思います。ありがとうございました。4時間目には早稲田吹奏楽団の皆さんに5年生がパート別に楽器の指導を受けました。5年の子ども達も新たな刺激を受け、楽器演奏に対してのモチベーションがさらに高まったことと思います。

 今月は、6年生にとっては小学校生活とのお別れの時、1年生から5年生までは次の学年へ進級するための準備の時となります。これから「お別れ給食」「6年生を送る会」「謝恩会」「卒業式」などと6年生の卒業に向けての行事が多くなります。これらの行事を通して、特に6年生には、これまで心身共に成長できたのは、自分一人だけの力ではなく、そこには保護者の皆様をはじめとする多くの方々の支援があったことを再認識させて、感謝の気持ちを忘れないように指導していきたいと思います。また、1年生から5年生までは、いろいろな場面で世話になった6年生に対する感謝と三松小の伝統を引き継ごうという意識と、三松小をもっとよりよくしていこうという気持ちを育てていきたいと思います。

新たな旅立ちと進級に向けての3月、心に残る素晴らしい締めくくりができるように全教職員が力を合わせて頑張ります。

保護者、地域の皆様には、22年度も多くのご支援、ご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。23年度も引き続きご支援賜りますよう、お願い申しあげます。