8 適 応 ・ 応 用 す る 力
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1
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2
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3
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4(正答)
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その他
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無回答
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東京都
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5.7%
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12.2%
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15.9%
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64.7%
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0.5%
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1.0%
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江戸川区
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6.9%
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13.6%
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16.5%
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61.2%
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0.6%
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1.2%
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春江小
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56.8%
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正答は選択4で、区全体では61.2%の正答率である。誤答の中で反応率が比較的高いのは選択肢3で16.5%、選択肢2で13.6%の反応率である。これらの誤答の要因としては、「ℓ」(普遍単位)、「本」(2ℓのペットボトルを基準)、「はい」(10ℓのバケツ、200ℓの浴そうを基準)の3種類の単位が提示されているため、家で1日に使う水の量の合計を求める際に、どの単位を活用すればよいか判断ができなかったことによるものと考えられる。
本校の正答率は、56.8%であり、都・区と比べて低い結果となった。その要因は、水の量の単位の理解不足と、資料を整理して課題解決のために活用する作業の方法が充分身に付いていないことが考えられる。今後、算数の時間などで、資料を整理し、その特徴や傾向を読み取ったり、特徴や傾向に着目して事柄を判断したり、その理由を説明したりするといった一連の活動を意図的に取り入れることが必要である。
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【 算数科の学習において 】
筋道を立てて考える力を培う指導と、情報を整理して問題を解決する指導の改善・充実を図る
算数においては、解決のための方法や結果について見通しを持ち、筋道を立てて考えることが大切である。例えば、この問題を解くためには、考えの筋道を明確にすることが大切である。この場合、①表に示された水の量を「ℓ」の単位にそろえて計算する、②「ℓ」にそろえた数値をさらに浴そう「200ℓ」のいくつ分かに置き換えるという過程をたどることが考えられる。このように、筋道を明らかにして段階的に考えられるよう、指導の工夫を図る必要がある。
さらに、目的に応じて情報を整理したり、読み取ったり、新たに表現したりする能力を伸ばすことが大切である。例えば、この問題の場合、「家で一日に使う水の量の中で、一番多く使っているのは何だろう。」と問いかけることで、表の一つ一つの項目に着目させることができ、普遍単位の必要性にも気付かせることができる。また、あ新たに「ℓ」の単位にそろえた表を作らせることで、分かりやすい整理の仕方を身に付けさせることができる。
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