平成21年度 全国学力・学習状況調査結果 国語A・B 数学A・B

課題等

【話すこと・聞くこと】
 ・(A)質問はできるが、話を聞きながらメモを取る能力に課題がある。
 ・(A)効果的なスピーチをするための工夫ができる生徒が多いが、スピーチそのものを苦手とする生徒も多数いる。

【書くこと】
 ・(A)本文中から抜き出す問題に苦手意識がある。
 ・(A)心情表現を正確に読み取ることに課題がある。
 ・(A)短歌を読み取る能力に課題がある。

【言語事項】
 ・(A)文脈に即して漢字(同音、同訓の漢字)を正しく読んだり書いたりすることに課題がある。


指導改善のポイント

【話すこと・聞くこと】
 ○具体的な場面を設定した実践的な言語活動を増やす。

【書くこと】
 ○論理の展開の仕方などを工夫し、目的に応じて資料を収集したりして自分の考えを整理して書く力をつける。

【読むこと】
 ○文学的な文章の描写や表現に注意して内容をとらえる言語活動の工夫。
 ○社会生活に役立つ読む能力を身につけるために、様々な文章の内容や構成、表現に注意しながら的確に読み取ったり、
   特に情報を活用したりする言語活動を工夫する。

【言語事項】
 ○日常的に漢字を使うことを心がけさせる。基本的な漢字の読み書きの指導を工夫する。

課題等

【数と式】
 ・(A)正負の数の計算については8割を超える生徒ができている。
 ・(A)等式での「文字について解く」ことは2割弱の生徒しか理解できず、文字式を目的に合わせて変形したり、意味を読み
     取 ったりする力に課題がある。
 ・(B)数学的な表現を用いて説明する問題についての正答率が低く課題がある。
 ・(B)説明を振り返って考える問題においては、相当数の生徒が理解できている。

【図形】
 ・(A)図形については全体的に課題が見られるが、平行四辺形のが線対称な図形か点対称な図形かの問題については、
     ある程度の理解が見られた。
 ・(A)三角形の内角の和の証明においては1割強しか理解が見られなかった。
 ・(A)多角形の外角の和の理解について課題がある。
 ・(B)2つの線分が平行となることの証明問題で正答率が低く、方針に基づいて証明を完成させる力に課題がある。

【数量関係】
 ・(A)比の意味については8割弱の理解が見られた。
 ・(A)比例定数の理解についての問題は、1割強しか理解が見られなかった。
 ・(A)反比例を表す表から、表中の値を求めることについて課題がある。
 ・(A)一次関数のグラフや式の理解について課題がある。
 ・(B)与えられた情報を読みとり、的確に処理することは相当数の生徒が理解できている。
 ・(B)グラフから情報を読むことは相当数の生徒が理解できている。
 ・(B)事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に説明することに課題がある。

指導改善のポイント

【数と式】
 ○等式における「文字について解くこと」については、同様の問題をくり返し解いていく。
 ○見通しをもって試行をくり返し、発展的な問題の解決方法を身につける活動の充実を図る。

【図形】
 ○様々な図形を比較・提示することで、実感を伴って図形の性質を理解する活動を重視する。
 ○図形の性質を式や記号で表したり、言葉で表したりすることを一致させることを重視する。

【数量関係】
 ○比例・反比例ともに、グラフと式が一致していないことが考えられるので、別々のものではなく、リンクさせてとらえられ
   るような授業の展開を図る。
 ○数学的に説明することの理解が低いので、解決の糸口を深く追求していくような授業の充実を図る。

国語A

国語B

数学A

数学B