平成20年度 全国学力・学習状況調査
調査結果並びに調査結果のポイント
 
 
調 査 の 概 要
 
(1)調査の目的
 ア 国が、全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、各地域に
   おける児童生徒の学力・学習状況をきめ細かく把握・分析することにより、教育及
   び教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る
 イ 各教育委員会、学校等が全国的な状況との関係において自らの教育及び教育施策
   の成果と課題を把握し、その改善を図るとともに、そのような取組を通じて、教育
   に関する継続的な検証改善サイクルを確立する
 ウ 各学校が、各児童生徒の学力や学習状況を把握し、児童生徒への教育指導や学習
   状況の改善等に役立てる
 
(2)調査の対象学年   
 ○ 小学校第6学年、特別支援学校小学部第6学年
 
(3)調査の内容
 @教科に関する調査
  主として「知識」に関する問題
     〔国語A、算数A〕    
 主として「活用」に関する問題
    〔国語B、算数B〕    
・身に付けておかなければ後の学年等 の学習内容に影響を及ぼす内容
・実生活において不可欠であり常に活 用できるようになっていることが望 ましい知識・技能               など
・知識・技能等を実生活の様々な場面 に活用する力などにかかわる内容
・様々な課題解決のための構想を立て 実践し評価・改善する力などにかか わる内容など
 
 A生活習慣や学習環境に関する質問紙調査
児童に関する調査
学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面等に関する調査
 
(4)調査日時      
 ○ 平成20年4月22日(火)
 
 
 
 
 
国語A
国語B
○課題等

【話すこと・聞くこと】
◆(B)話し手の意図を考えながら、反応を示したり内容を深めたりして聞くことを
 更に身に付ける必要がある。
【書くこと】
◆(A、B)目的や課題に応じて、資料から分かったことや考えたことを書くことに
 課題がある。
◆(B)目的や課題に応じて必要な情報を取り出して、条件に即して書き換える
 ことに課題がある。
◆(B)意見文における冒頭と結びとの関係をとらえることに課題がある。
【読むこと】
◆(B)登場人物の心情と場面についての描写を叙述と関係付けて読むことに課
 題がある。
◆(B)資料から必要な情報を関連付けて取り出し、整理することに課題がある。
【言語事項】
◇(A)出題した漢字の読みについて、相当数の児童が理解している。
◆(A)文の構成や表現の効果を考えて、正しく推敲することに課題がある。
 
 ◇・・・相当数の児童ができている点 ◆・・・課題のある点
( )内の記号は A=国語A、B=国語B
○指導改善のポイント

【話すこと・聞くこと】
○話し手や聞き手を相互に体験できるようなインタビューの活動を積み重ねるとともに、
  両者の立場になって成果や課題を評価しあう学習を充実を図る。
【書くこと】
○自分の立場や主張を明確にした上で、その根拠として数値や事例などを正しく引用して
  書くことなどの言語活動の充実を図る。
○条件に応じて内容を簡単に書いたり、詳しく書いたりするなどの言語活動の充実を図る。
○本や文章の中での語句の意味や役割について指導する。そして、段落と段落との
  相互関係、文章全体の構成を押さえながら要旨を把握できるような段階的かつ重点的
  な指導の充実を図る。
【読むこと】
○登場人物の行動や会話に加え、時間や情景などの描写に着目し、それらを関連付け
 ながら人物の心情をとらえる指導の充実を図る。
○様々な資料から必要な情報を収集整理し、目的に応じて活用するといった情報活用に
 かかわる能力を高める指導の充実を図る。
【言語事項】
○作文の下書きを読み返し、文の構成や表現の効果などを確認し、よりよく改善する言語
 活動の充実を図る。

 
 
 
 
 
算数A
 
算数B
○課題等

【数と計算】
◇(A)整数、小数の四則計算は、相当数の児童ができている。
◆(A)基準量よりも比較量の方が小さい場面で、何倍かを求めるために除法が用い
    られることの理解に課題がある。
◆(A)小数の計算における乗数と積の大きさ、除数と商の大きさの関係についての
    理解に課題がある。
◆(B)情報を整理・選択し、筋道を立てて考え、示された判断が正しい理由を記述
    することに課題がある。
【量と測定】
◇(A)平行四辺形の面積を求める公式を理解し、面積を求めることは、相当数の児
    童ができている。
◆(B)面積についての感覚を身に付けることに課題がある。
【図形】
◆(A)ひし形、直角三角形の定義や性質についての理解に課題がある。
◆(B)図形を変えて考える発展的な場面で、面積の関係をとらえ、判断の理由を記
    述することに課題がある。
◆(B)円の面積の求め方を基に、半円の面積の求め方を表す式をよみとることに課
    題がある。
【数量関係】
◇(A)円グラフを読むことは、相当数の児童ができている。
◆(A)百分率の意味についの理解に課題がある。
◆(B)他者の考え方が正しいかどうか割合の考え方を用いて判断し、その理由を記
    述することに課題がある。
◆(B)グラフの特徴を基に表されている内容を読み取り、違いを言葉や数を用いて
    記述することに課題がある。
 
 ◇・・・相当数の児童ができている点 ◆・・・課題のある点
( )内の記号は A=算数A、B=算数B
 
○指導改善のポイント

【数と計算】
○基準量、比較量、割合(倍)を数直線や線分図に表して、数量の関係をとらえることが
 大切である。特に、割合(倍)が1より小さくなる場合の数量の関係を丁寧に扱うことが
 大切である。
○数直線や図などを用いたり、具体的な場面に当てはめたりして数量の関係をとらえ
 るようにして、乗数と積の大きさ、除数と商の大きさの関係を調べる活動を取り入れる
 ことが大切である。
○図に表して問題場面を理解したり、求めるべきことを確認したり、分かっていることを
 整理することで考える根拠を明確にしたりして、解決の見通しを立てる活動の充実を
 図ることが大切である。
【量と測定】
○面積を求める公式の理解の定着を図るだけでなく、面積についての豊かな感覚を
 身に付けられるようにすることが大切である。身の回りのものの面積を予想してから
 測定したり、示された面積の図形を書いたりする活動を取り入れることで、面積の
 数値と実際の広さとの対応を実感できるようにすることが大切である。
【図形】
○作業的・体験的な活動を通して、基本的な平面図形の性質を理解できるようにする
 ことが大切である。ひし形については、紙にひし形を書いて切り抜き重ねたり、辺の
 長さをコンパスを用いて測定したりして、四つの辺の長さが等しい四角形であることを
 理解できるようにすることが考えられる
○領域間のかかわいりを柔軟にとらえ、「図形」と「量と測定」などの複数の領域の内容を
 関連付けた指導を重視することが大切である。
○円の面積や円周の長さを求める公式に関する知識の定着を図ることが大切である。
【数量関係】
○百分率と小数で表された割合の関係の理解を確実にすることが大切である。また、
 日常生活の中で百分率が用いられる場面を探すなどの活動を充実させるとともに、
 それらが何を基準量としているかを考える活動を取り入れる。
○比較量の大小は、割合だけで決まるものではなく、基準量と割合の二つによって
 決まるという見方ができるようにすることが大切である。
○根拠を明確にして互いの考えを表現し合う活動を積極的に取り入れることが大切である。
○グラフの特徴を基にして表されている内容を読み取り、説明できるようにすることが大切である。
何をどのように説明すべきかを意識できるように、発表や説明をする活動の充実を図ることが
大切である。

 
 
 
 
 
 
 
1 朝食を毎日食べていますか。










 昨年度と比べ、朝食を「毎日食べている」と回答している児童の割合が3.4%低くなった。
2 毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか。










 昨年度と比べ、毎日同じ時刻に寝ることを「あまりしていない」「全くしていない」と回答している児童の割合が2.9%高くなった。
3 毎日、同じぐらいの時刻に起きていますか。










 昨年度と比べ、毎日同じぐらいの時刻に起きていることを「している」と回答している児童の割合が17.6%低くなった。
○生活リズムの向上において、毎日の就寝時刻を見直す必要がある。就寝時刻が遅く なると、起床時刻にも影響が出るほか、朝食の欠食にもつながってしまう。また、 学校生活への意欲も薄れてしまう。
○今後も生活リズム向上プロジェクトを活性化し、学校・家庭・地域が連携して、児童の生活リズムを整えていく環境を作り上げていく必要がある。
4 近所に住んでいる人に会ったときは、あいさつをしていますか。










 昨年度と比べ、あいさつをしていることに「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と回答している児童の割合が7.9%高くなった。
5 今住んでいる地域の歴史や自然について関心がありますか。











 昨年度と比べると、地域の歴史や自然について関心をもつ児童の割合が、4.3%高くなった。
6 今住んでいる地域の行事に参加していますか。










 昨年度と比べ、地域行事に参加をしている児童の割合が4%低くなった。全く参加していない児童が
やく25%であり、課題である。
○ほとんどの児童が地域の人へあいさつをしている。「心をつなぐあいさつ」は本校 の生活指導の
重点目標である。あいさつは人と人を結ぶ基本であり、学校、家庭、 地域それぞれの場面において
行われるものである。今後とも、重点的に指導を重ね ていくことが大切である。
○地域への愛着をさらに深めるためには、積極的な地域へのかかわりが必要となる。
 そのためにも地域の特色をとらえ、かかわる手段を考え、意図的・計画的に実施していかなければ
ならない。
7 家で自分で計画を立てて勉強をしていますか。









 約50%の児童が、家にいるときでも、計画的に学習を進めているが、全く学習していない児童は10%以上いる。
8 学校で好きな授業がありますか。 









 約95%の児童が、学校で好きな授業があると肯定的な回答をしている。また、否定的回答をした
児童は、全国、東京都と比較しても少ない。
○学習に対する意欲は高い。児童は、授業で興味・関心をもつと「もっと知りたい」 「詳しく調べたい」
という意欲をもつ。児童が授業をさらに好きになれるように、 教師は、校内研究等を通して授業力を
向上させていく必要がある。
9 将来の夢や目標を持っていますか。









 将来の夢や目標を少しでも持っている児童は、全体の約95%であり、都や全国と比べて高くなっている。
○夢や目標を持っていることは、生活を豊かにし自分を大切にすることにつながる。今後も、学校・家庭・地域において、自分の良さや可能性を実感したり、自分の興味・関心に気付いたりするなど、自分自身を振り返る経験を重ねていく必要がある。