平成20年度全国学力調査・学習状況調査               調査結果並びに課題と改善のポイント

江戸川区立新堀小学校

調査学年:6年生
実施日:平成20年4月22日(火)


国語

[国語A:主として知識]
[国語B:主として活用]
課題等
【話すこと・聞くこと】
◇(A)スピーチの組み立ての工夫をとらえることができている児童が比較的多かった。
◆(B)インタビューの際,話し手の意図を考えて反応を示したり内容を深めて聞いたりすることに課題がある。

【書くこと】
◆(B)グラフなどの資料から分かったことをもとに,テーマや条件に即して80〜100字程度で自分の考えを書く力が不十分な児童が相当数いる。
◆(B)目的に応じて必要な情報を取り出し,分かったことや自分の考えを明確に書いたり,効果的に書いたりする力が不十分な児童が相当数いる。

【読むこと】
◇(B)物語文の,登場人物の特徴などをとらえることができている児童が比較的多かった。
◆(B)場面についての情景描写をとらえたり,登場人物の心情と場面についての描写を叙述と関係付けて読みとったりする力が不十分な児童が相当数いる。
◆(A)説明文の叙述内容を正しくとらえる力が不十分な児童が相当数いる。
◆(B)目的に応じて必要な情報を取り出し,整理する力が不十分な児童が相当数いる。
◆(B)二つの文章を比べて読み,文章全体の組み立てについて読み取ることに課題がある。

【言語事項】
◇(A)漢字を「読む」という点については概ね良好であるが,前学年までに学習した漢字を「書く」という点については「字」によってばらつきがある。
◆(A)文脈における意味を考えながら同音異義や同訓異義の漢字を使い分けて書くことに課題がある。
指導改善のポイント
【話すこと・聞くこと】
○国語の時間だけでなく,学級活動や総合的な学習の時間などでの話し合い活動では,聞き手側では,話し手の意図を考えながら話を聞いたり,要点のメモを取りながら聞いたりする活動を,また,話し手側では,聞き手の反応を見て整理しながら話す活動を積極的に取り入れ,話を聞いたりまとめたりするスキルを身に付けることができるよう指導の充実を図る。

【書くこと】
○国語の時間はもちろん,各教科の学習の中で文章を要約したり、字数や様式などの与えられた条件に即して書き 換えたりする言語活動を多く取り入れるなどの指導の充実を図る。

【読むこと】
○登場人物の心情を考える際の根拠となる表現など,文章中の言葉を大切にしながら読み取る指導に力を入れたい。本校の特色である読書活動とも関連付けて指導していく。
○文章とグラフ・図などを含む題材を取り上げ、文章の内容と資料の情報とを関係付けながら的確に読む言語活動の充実を,国語だけでなく理科や社会科の授業などでも意識的に指導していく。

【言語事項】
○学習した漢字を確実に読み書きすることができるよう,学校の学習時間以外に家庭学習でも取り組むよう,家庭と協力して指導していく。
○漢字の学習では,新出漢字を使った熟語作り,その熟語の意味調べ,短文作りなどの様々な活動を通して語彙を増やす指導を行う。また,積極的に国語辞典や漢字辞典等を使うよう働きかける。

算数

算数A:主として知識]

[算数B:主として活用]
課題等
【数と計算】
(A)整数の四則計算・小数の加減については相当数の児童ができているが、小数の乗除や分数の計算が苦手な児童が多い。
(A)都・区平均を上回ったものの、小数の計算における乗数と積の大きさ、除数と商の大きさの関係がとらえられていない児童が約半数いる。
(B)「この事柄を証明するためには、どのようなことを示せばよいのか。」ということを筋道立てて考えることが苦手な児童が多くみられる。
【量と測定】
(A)平面図形の面積を求める公式を理解し、面積を求めることは概ね身についている。
(A)面積の量感がもてていない児童が多く見られる。
(B)図形を変えて考える発展的な場面で、面積の関係を捉え、説明することが難しい児童が多くみられる。
【図形】
(A)平面図形の定義は理解できているが、「対角線で切ったときにどうなるか。」などの性質については理解が不十分な児童が目立つ。
【数量関係】
(A)円グラフ・棒グラフの数値を読み取ることは、概ねできている。
(B)表と棒グラフ・折れ線グラフなど複数の資料を照らし合わせて、情報を読み取ることを苦手としている児童が多い。
指導改善のポイント
【数と計算】
・計算練習を繰り返し行うことで確実な習熟を図るとともに、筆算の意味についても理解を深める指導を行う。
・「A(理由)だからB(結論)になる」という説明の仕方を意識して、式や言葉などを用いて説明や記述をする活動の充実を図る。

【量と測定】
・面積を予想してから測定したり、示された面積の図形をかいたりする活動を取り入れ、面積についての感覚を豊かにする指導を重視する。

【図形】
・平面図形の性質について調べる活動の充実を図り、その性質を使って辺の長さや角の大きさを求めたり、作図をしたりする活動も合わせて行っていく。

【数量関係】
・複数の資料を見比べ、どんなことが読み取れるかを考え、説明する活動を増やす。
・判断や考えの誤りを指摘する場合、どの部分がどのように誤っているのかを明確にして、根拠を示しながら説明したり、どのように修正すればよいのかを検討したりする活動を取り入れる。


児童質問紙調査結果
1.朝食を毎日食べていますか。
   
 「毎日食べている」と回答している児童は、東京都や全国を若干上回っている。また、「毎日食べていない」と回答している児童はいない。しかし、依然として3.2%の児童の朝食は「毎日食べている」に至っていない
2.毎日、同じ時刻ぐらいに寝ていますか。
   
 昨年度と比べ、毎日同じ時刻に「寝ている」または「どちらかといえば寝ている」と回答した児童は5%ほど増加し、合わせて約63%となった。しかし、約30%の児童は「あまりしていない」と回答し、これは東京都や全国を10%ほど上回っている。昨年から家庭と連携して実施している生活リズム向上の取り組みの成果が少しずつ出ているものと考えられる。
3.毎日、同じ時刻に起きていますか。
   
 毎日同じ時刻に「起きている」「どちらかといえば起きている」と答えた児童は、昨年度と比べ約10%の向上が見られ、東京都や全国の平均を約10%ほど上回っている。これは「生活リズムカード」の成果と考えられる。今後、寝る時刻と関連させながら指導をしていく。
 就寝時刻が遅くなる原因として、児童の利用する情報・娯楽の変化、学習やスポーツなどの家庭学習を含めた家庭生活の変化考えられる。また、朝食の不安定な児童についても、生活リズム上の課題が考えられる。いずれも、児童本人に対する指導、家庭との連携を養護教諭、栄養士を含めた全校的な取り組みで改善を図っていく。
4.今住んでいる地域の歴史や自然について関心がありますか。
   
 昨年同様、「関心がある」「どちらかといえばある」と回答した児童は35%ほどであり、東京都や全国の平均を10%ほど下回っている。
5.今住んでいる地域の行事に参加していますか。
   
 およそ半数の児童は参加「している」「どちらかといえばしている」と回答している。これは昨年度と比べてあまり変化は見られない。
 学区域には整備された公園も多く、下校後に児童の遊ぶ姿は多くみられる。また、区民館祭りの鼓笛パレードへの参加、夏祭りや町会行事に参加する児童も多い。地域の歴史や自然に関心については、社会科・生活科・理科・総合的な学習を通して向上を図っていく。
6.家で自分で計画を立てて勉強していますか。
  
 自分で計画を立てて「している」「どちらかといえばしている」と回答している児童は合わせて40%強である。「まったくしていない」と回答している児童が約20%である。
7.学校で好きな授業がありますか。
   
 90%以上の児童が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答している。
 学校では、家庭学習定着の支援の意味も含めて宿題を出し、スポーツや学習などの習いごとに通わせている家庭も多い。これからも保護者との連携のもと、児童が自分で計画を立ててこれらを含めた学習に取り組んでいく力を身に付けるよう指導していく。
9.将来の夢や目標を持っていますか。

 「持っている」と回答して児童が80%近くおり、これは東京都や全国の平均を10%以上も上回っている。一方、「どちらかといえば持っていない」「「持っていない」を合わせると13%になっている。
 将来の夢や希望を持っていることは、学習や生活への取り組みが積極的になり、自分を大切にすることにつながる。従って、どの児童も将来に夢や目標が持てるように意図的・計画的な進路指導を進めていく。