江戸川区立葛西中学校
   校 長  鈴木 秀男

<平成19年度 全国学力・学習状況調査 調査結果並びに調査結果のポイント>





※ 調査の概要

(1)調査の目的
ア 全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、各地域における生徒の学力・学習状況を把握・分析することにより、教育及び教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
イ 各教育委員会、学校等が全国的な状況との関係において自らの教育及び教育施策の成果と課題を把握し、その改善を図り、併せて生徒一人ひとりの学習改善や学習意欲の向上につなげる。

(2)調査の対象学年
○ 中学校第3学年

(3)調査の内容
@教科に関する調査
主として「知識」に関する問題    [国語A、数学A]
・身に付けておかなければ後の学年等 の学習内容に影響を及ぼす内容
・実生活において不可欠であり常に活 用できるようになっていることが望 ましい知識・技能など

主として「活用」に関する問題   [国語B、数学B]
・ 知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する
・様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力などにかかわる内容など

A生活習慣や学習環境に関する質問紙調査
           生徒に対する調査   
  学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面等に関する調査

(4)調査日時
○ 平成19年4月24日(火)

※数学の結果について
【数と式】
◇(A)指数を含む正の数と負の数の計算をすることが概ねできている。
◇(A)文字式が表す意味の理解や方程式における移項の意味の理解が概ねできている。
◇(B)結論が成り立つことを説明するために必要な条件を示すことが概ねできている。
◇(B)条件に合う式を見いだし、文字式を用いて表し説明することが概ねできている。

【図形】
◇(A)平行線に直線が交わってできる角の性質を理解することが概ねできている。
◆(A)空間での平面と直線の位置関係(面と辺の垂直)や直線と直線の位置関係(ねじれの位置)についての理解に課題がある。
◆(A)円柱と円錐の体積の関係の理解に課題がある。
◆(B)仮定と結論の意味を理解して証明の構想を立てることに課題がある。

【数量関係】
◇(A)樹形図や表などを利用して、場合の和を求めることが概ねできる。
◇(A)確率の意味の理解が概ねできている。
◇(B)説明すべき事柄を正しく選択し判断することが概ねできている。
◆(A)反比例の表を完成させたりグラフの特徴を理解したりすることに課題がある。
◆(A)一次関数の意味や切片の意味、一次関数のグラフの特徴を理解することに課題がある。
◆(B)数量の関係を理想化したり、実際のデータを単純化したりして数学的に表現することに課題がある。

◇…相当数の生徒ができている点  ◆…課題のある点
( )内の記号は A=数学A、B=数学B

数学の指導改善のポイント
【数と式】
○結論が成り立つ理由を説明するためには何が必要かを逆向きに考えるなどして、見通しをもって説明を構想する活動の更なる充実を図る。

【図形】
○実験や実測を通して、実感を伴って図形の性質を理解する活動を重視する。
○証明の誤りを振り返り、その評価に基づいて証明を改善する活動の更なる充実を図る。

【数量関係】
○反比例について、比例と対比したり、変化と対応の両側面から考えたりするなど、その意味と性質を理解する活動を重視する。
○具体的な場面を想定しながら一次関数のグラフを作成するなど、一次関数を理解する活動を重視する。
○数量の関係を理想化したり、実際のデータを単純化したりして、数学的な表現や処理を基に特徴を明らかにし、分かりやすく説明する活動の充実を図る。

※国語の結果について
【話すこと・聞くこと】
◇(A)話し手の意図を理解して内容にふさわしい題名を付けることや不足している情報を適切な表現で話し手に確かめることが概ねできている。
◇(A)インタビューの目的に沿った質問をすることが概ねできている。

【書くこと】
◇(A)手紙の頭語の書き方について概ね理解している。
◆(A)手紙の後付の書き方について課題がある。
◇(B)複数の資料から得た情報を整理して、伝えたい事柄や自分の考えを書くことが概ねできている。

【読むこと】
◇(A)語句の意味に注意して内容を読み取ることが概ねできている。
◇(B)文章から必要な情報を収集して表現に生かすことが概ねできている。
◇(A)古典についての基礎的な知識・理解が概ねできている。
◆(A)文脈における自然描写を的確に読み取ることに課題がある。
◆(B)文章の展開や心情の変化に着目して、工夫しながら朗読することに課題がある。

【言語事項】
◇(A)慣用句の意味を理解して文脈の中で正しく使うこと、生活の場面で敬語を適切に使うことが概ねできている。
◆(A)文脈に即して漢字を正しく読んだり書いたりすることに課題がある。

◇…相当数の生徒ができている点  ◆…課題のある点
( )内の記号は A=数学A、B=数学B

国語の指導改善のポイント
【話すこと・聞くこと】
○目的に沿って話したり、適切に聞き取ったりする力を身に付けるために、TPOに応じた実践的な言語活動の学習の場を積極的に取り入れていく。

【書くこと】
○手紙文の書き方など基礎的・基本的な学習内容を確実に習得させる指導を充実する。
○根拠を明らかにして書く力や、論理の展開の仕方などを工夫して書く力を高めるために、収集した情報をより的確に整理して自分の考えを書く言語活動を充実する。

【読むこと】
○文章の描写や表現に注意して内容をしらえる言語活動を充実する。
○実際の生活に役立つ読む能力を育成するために、多様な文章を読む機会を設定し、表現に注意しながら的確に読み取る言語活動を充実する。

【言語事項】
○文脈上での正しい漢字の読み書きについての指導を工夫する。

※生徒質問紙調査
1 朝食を毎日食べていますか
朝食を「毎日食べている」「どちらかといえば、食べている」生徒は多い。「余り食べていない」「全く食べていない」と回答している生徒は10%以上いる。

2 毎日、同じ時刻ぐらいに寝ていますか。
毎日同じ時刻に寝たり、寝ようとしている生徒は約65%以上いる。また、「全くしていない」生徒は10%以上いる。

3 毎日、同じぐらいの時刻に起きていますか。
毎日同じぐらいの時刻に起きている生徒は約55%いる。「あまりしていない」「まったくしていない」生徒が10%以上いる。

1〜3の指導改善のポイント
○朝食を食べている生徒と学力調査の正答率との関係があることが分かっている。学校は、PTA活動に働きかけるとともに、各家庭との連携を図り、「早寝・早起き・朝ごはん」を実践するよう支援していく。

4 今住んでいる地域が好きですか。
 75%以上の生徒が肯定的な回答をしている。また、5%の生徒は「全く当てはまらない」と回答している。

5 今住んでいる地域の歴史や自然について関心がありますか。
約80%の生徒が、地域の歴史や自然について関心を「あまりもたない」「全くもっていない」という現状である。

6 今住んでいる地域の行事に参加していますか。
 約75%の生徒が地域行事への参加は少なく、特に、全く参加しない生徒は35%いる。

4〜6の指導改善のポイント
 地域への愛着心がある生徒は比較的多いが、地域の自然や歴史への関心や地域行事への参加度はあまり高くない。地域への積極的な関わりを持たせるよう、学校が江戸川区や葛西地区での行事を紹介し、生徒が活躍できる場を提供していくよう働きかける。また、その体験活動が日常の生活でも生かされるよう総合的な学習の時間において学びの補充・深化を図る活動を取り入れていく。

7 家で自分の興味あることについて調べたり、勉強したりしていますか。
37%の生徒が、家にいるときでも、興味あることについて自分で調べたり、勉強したりしている。反面、63%の生徒が「あまりしていない」「全くしていない」と回答しており、課題がある。

8 学校で好きな授業がありますか。
約88%の生徒が、学校で好きな授業があると肯定的回答をしている。特に「そう思う」と回答した生徒は、全国、東京都、江戸川区と比較しても多い。

7〜8の指導改善のポイント
学習に対する意欲は高い。生徒は、授業で興味・関心をもつと「もっと知りたい」「詳しく調べたい」という意欲をもつ。そこで学校としては、生徒の学ぶ意欲を引き出す授業の創意工夫を実践し、生徒の学力を高める指導を積み重ねていく。

9 近所の人にあったときは、あいさつをしていますか。
近所の人へ挨拶をしている生徒は90%いる。特に、64%の生徒は、「当てはまる」としている。

9の指導改善のポイント
 チャレンジ・ザ・ドリームの経験や地域行事への参加により、地域の人々との関わりが増え、地域で挨拶をする生徒が増えている。地域の人々との日常的なふれあいを充実させるたるに、学校はさらに家庭や地域との連携を深めていく。