平成22年度 江戸川区立葛西第二中学校 学校経営方針  (H22.4.5)
                                     校 長 青木 孝子
      「すべての生徒が明るく元気に楽しく登校でき、満足して下校できる学校」

1 学校経営方針の基本的な考え方
教育基本法の改訂に始まり、教育三法も改正され、新学習指導要領も本格的な移段階に入り、いよいよ学校現場での教育改革の実践が問われる時になりました。
 基本理念の「生きる力」の育成は継続され、@確かな学力の育成 A豊かな心の育 Bたくましい心と体づくり等、さらなるに取り組みが求められています。
 生きていくための総合的な力(人間力)の向上を図るためには、学校の教育力(校力)と教師の指導力(教師力)を高め、知識・技能を確実に習得させ、それらを習や実生活に活用する力、課題を解決していく意欲等を育成することが大切です。 中学校教育の責務とは、義務教育の最終段階を担う中学校においては、将来をたましく生きていく基礎を培い、それぞれの個性を伸長し、活躍することのできる基となる力を育成することにあると考えます。生徒理解を深め、一人一人の生徒の個を尊重しつつ、集団生活から学ぶ機会を設定して、生徒が社会性を身に付け、義務育最終として生徒の自立・自律心を育成しなければなりません。
 義務教育の充実にあたって、私たち教職員の資質・能力の向上や教育環境・条件整備、教育内容の充実、教育成果の検証・改善は学校の責務です。私たち教師は、育のプロとして、常に研鑽を積み、授業力や指導力を高め、新たなものを吸収し、善していくことは当然の使命です。
そして、さらに信頼される指導と関係づくりが求められています。教師と生徒、徒同士、また保護者や地域とのより良い信頼関係を構築することが重要です。
 このような状況下で、本校の指導体制の基本的心構えとして、「学力の向上」はとより、家庭や地域との連携を一層強化し、生徒の学習や生活の基盤作り、規範意の高揚、自立心の育成、すべての活動の源である意欲・体力の向上、健やかな心身育成を念頭に置き、進めていきます。
 そして、相関関係にある生活指導と学習状況に対して、全教職員が常に危機感をち、さらなる安定の継続と向上を目指し、チームワークよく助け合って、知恵と力結集して、より良い教育活動の展開をしたいと思います。情報の共有化と共通理解徹底し、足並み揃った指導体制を構築することが重要と考えます。教師一人一人が教科指導・分掌職務の責任を果たしつつ、組織として結束することで、大きな力を揮します。 今年度も生徒を第1優先に大切に考える全教職員であり、組織的に対し、建設的な意見を出し合い、具体策を提示・実践することで本校の教育活動の発・充実に邁進して行きます。
 以上のことから、本校では「すべての生徒が明るく元気に楽しく登校でき、満足て下校できる学校」を目指し、以下の5点を重視して学校運営にあたります。       
  @ 生命や人権の尊重
    (いじめや特別支援・不登校生徒への対応、心の教育や道徳教育の充実)
  A 信頼関係の構築(生徒と教師の絆、保護者・地域との連携、小中連携)
  B 学力向上(教科指導の充実や授業規律の強化、補充学習と家庭学習の充実)  
  C 生活指導体制・進路指導の確立(規範意識の高揚、自立心の育成)
  D 教育環境の整備(教師・養護教諭・栄養士・事務・用務主事等との連携、保護者・地域との連携    と活用。情報教育・情報機器の活用の推進と整備)
2 教育目標・目指す生徒像
 @「自ら進んで学ぶ生徒になろう」(自ら学ぶ)    「知」
 A「あたたかい心豊かな生徒になろう」(豊かな心) 「徳」
 B「健康でたくましい生徒になろう」(健やかな体) 「体」

3 目指す学校像
  「知・徳・体のバランスのとれた生徒の育成」を目指し、
 @ 生徒を大切にし、精神的・身体的にも「安全で安心して生活できる」学校 
 A 教師と生徒が太い信頼の絆で結ばれ、「保護者・地域に信頼される」学校
 B 生徒が「学ぶことが楽しい」と実感できる、「分かる授業を展開する」学校
 C 生徒一人一人の理解を深め、「個性を伸ばす教育活動を展開する」学校
 D 全教職員で「厳しさのなかに温かさや優しさのある指導」をする学校
 E 行事や部活動を通じ、生徒が主役で「達成感や成就感を享受できる」学校
 F 施設の安全管理、健康管理が行き届き、生徒が「快適に生活できる」学校
 G 養護教諭や栄養士等を中心に生徒の「心身の健康づくりを推進する」学校

4 目指す教職員像 (教師=教職員)
 @初心…教職を目指した初心を常に持ち続け、学び続ける教師
 Aプロ…教科指導のプロとして、分かる授業の工夫・改善に努める教師
 B情熱…豊かな人間性と教育への情熱と使命感を持つ教師
 C信頼…厳しさと温かさのバランスのとれた、生徒や保護者から信頼される教職員
 D視野…広い視野で社会を見つめ、保護者・地域の期待にも応えられる教職員
 E誇り…本校の教職員として、自負と誇りを持って教育活動に当たる教職員
 F意識…組織の中で自己の役割を果たし、全体の奉仕者である意識を持った教職員 
 G自覚…地方(教育)公務員としての自覚を持ち、法に則り行動する教職員

【学校経営の基本方針・指導の重点】
1 指導内容の改善
(1)学習指導(学力向上・授業改善):学習意欲の向上と確かな学力の定着
 @授業時数の確保と教科時数増加(選択授業の活用)時間割の工夫、授業の充実・週案の活用・
  提出。綿密な指導・評価計画の実践・反省・改善(PDCAの活用)
 A授業規律の確立
 ・チャイム着席の徹底。忘れ物ゼロを目指す。(教師自らが姿勢を示す)
 ・起立、礼のけじめ。机や教室等の学習環境の整備
 B基礎・基本の習得と活用、学習意欲の喚起
 ・「確かな学力向上推進プラン」に基づき、きめ細かな個に応じた指導と対策強化。
 ・読書活動の推進。朝読書の定着や読書週間の設置。一層の図書室の整備と拡充。 
 ・朝学習や補充教室・「土曜スクール」の実施。各種検定の受検
 ・家庭学習習慣の定着と学習コンクール等の実施 …宿題等の取り組みや工夫。「家庭学習キャンペー  ン」の実施とまとめ。学期1回の家庭学習キャンペーン連携した学習コンクールの実施や校内一斉  「基礎学力コンクール」の実施
 C授業の充実・工夫改善 → (新学習指導要領への移行を視野に入れる)
 ・「分かり易い授業」への教材等の工夫・改善をする。また、「努力を要する生徒への支援策を
  立て、学習不適応をなくすよう努める。(「指導と評価の一体化  による授業展開の実施)
 ・研究、研修の検討(OJT体制の構築)…授業研究のあり方や方法・内容の検討。テーマ設定や研  修計画の作成の検討。指導方法の研究・研修。若手の人材育成 
(2)生活指導(組織的対応・先手指導):規範意識の高揚と自己規制力の育成
 @生活指導部を中心に組織的対応を常に行う。
 ・報告、連絡、相談を密に行い、教職員相互の意思疎通を図り、共通理解、共通実践を心がけ、
  一致協力した指導体制のさらなる強化を図る。
 A規範意識の高揚
 ・一人一人の生徒を大切にし、厳しさの中に優しさや温かさのある指導を心がける。
 ・集団生活の決まりを守り、我慢することを学ばせ、社会性の育成や基本的生活習慣の定着を図る。
 ・「セーフティ教室」や避難訓練等を計画的に実施し、生徒の安全管理体制を整備する。いじめ対策  を含め特にインターネットやメール等の指導の強化を図る。
B思いやりや豊かな心の育成と言語環境の整美
 ・道徳教育との関連を深め、あいさつや言葉づかい等の指導をより強化する。
 ・学校行事や教育活動全体を通じ、感動体験を共有し、支え合う心を育成する。
(3)教育相談・特別支援教育:個に応じた指導
 @いじめ、不登校への適切な対応
 ・生徒とのふれあいや会話の機会や時間を大切にし(会議等はなるべく効率的に)、生徒理解に努め  る。生徒と教師との望ましい人間関係をつくる。
 ・いじめは起こりうるという認識のもと、アンテナを高く張り、早期発見、早期対応を心がける。
 (欠席生徒の理由確認の徹底…朝の出席確認後、なるべく迅速に)
 ・特別支援コーディネーターを中心に「不登校対策・特別支援教育推進委員会」組織的対応と充実。
 ・学校カウンセラー・登校支援員との連携を深め、問題発生の予防や解決に積極的に取り組む。
  また、保護者との連絡も密に取り、協力体制を構築する。
 ・いじめは絶対に許さない指導方針や姿勢を強固に示し、実践する。
 ・不登校生徒への粘り強い対応(学校と家庭との関係を必ず継続させる)
 ・LD,ADHD等、特別支援教育を要する生徒への具体的「個別指導計画」「特別教育支援計画」  の作成と全教職員で共有化をし、実践していく。
(4)進路指導:生き方、キャリア教育、自立心の育成
 @自己理解を深めさせる。
 ・「人間としての生き方」を考えることを通して、生徒が主体的に進路を選択する能力や態度を
  育て、自立心の育成を段階的に図るよう指導を行う。  
 ・系統的な「人間としての生き方」を考える学習の計画作成と実施。
 ・進路学習の具体的な取り組みの定着。
 Aキャリア教育の充実とコミニュケーション能力の育成を目指す。
 ・職業調べ(1年)、職場体験(2年)
 ・上級学校調べや訪問(2年〜3年)実施。
 ・生徒が主体的に取り組み、成果発表することで、望ましい勤労観や職業観を培う。
 B一貫した進路指導体制の確立。
  進路関係の資料・データーを整備、充実し有効活用する。
  進路指導資料・進学指導資料の整理と合理化。小学校・高校との連携。
(5)道徳教育:心に響く道徳教育、自尊感情・自己有用感の育成
 ・道徳教育対策…道徳の時間と各教科との関連を図る全体計画の見直し。
         道徳の時間の指導内容・方法の工夫・改善。
         道徳推進担当(主任)を中心とした校内体制の見直しと改善。                  体験活動の一層の充実、道徳的実践力の育成。
         社会とのかかわりや所属感の自覚の育成。
(6)情報教育・情報発信:情報活用能力の育成と情報モラル教育の取り組み
 @授業へのパソコンの有効活用。新たな視聴覚教室、機材・機器の整備と活用。
 Aホームページの定期的更新と積極的な学校紹介
 B学校だよりや学年、学級通信その他学校からの情報だよりの発行
  保護者・関係機関との連携した情報モラル教育の推進
(7)特別活動・その他
 @学級経営の充実と学級活動の重視。(給食・清掃指導等、足並み揃った指導体制)
 A生徒会活動の活発化による自治能力の伸長(生徒会朝礼の充実と各委員会の活性)
 B行事への意欲的な取り組み
 C部活動の意欲的な推進…挨拶や規律ある態度の模範的存在・雰囲気醸成の役割。
 D社会貢献や奉仕の精神育成とボランティア活動の推進…地域清掃活動、その他
(8)「総合的な学習の時間」について
 @系統的な「テーマ探究学習」の推進と充実
 「共生・協生」を全体テーマとして、各学年ごとに3カ年計画を作成し、工夫する。 
 A計画的実施と適切な評価…総合学習のあり方や進め方の検討。(50・70・70時間)
 B学習成果の発表と充実…言語活動の推進、表現力・コミュニケーション能力育成
 C「食育」「睡眠」「運動」等を扱い、「生活リズム向上(公開講座)」を取り組む
 D「チャレンジ・ザ・ドリーム」の充実により、社会の一員としての自覚を促す。
(9)自治活動:生徒会活動の活性化、生徒リーダーの育成
 ・生徒会の自治力伸長…生徒会朝礼の充実と委員会活動の生徒主体性の育成。  
 ・生徒リーダーの育成…色々な活動・取組みや行事を通じて、リーダーを育成。
 ・ボランティア活動の推進…生徒会活動の一環として、積極的に参加する機会を提供し、人の役に立  つことや社会貢献の喜び、自己有用感を味合わせる。
(10)健康教育(食育)
 ・体力の向上・環境づくり:生活リズムの向上を目指す。今年度から「保健給食部」に「生活リズム  向上」の担当を充て、年間計画を作成し 日常的に取り組む体制を作り、「生活リズム向上公開講  座」の充実をはかる。
 @食育指導の推進(年間指導計画に基づく実践)
 A安全・衛生指導の重視(保健指導、衛生管理)、薬物乱用・喫煙防止教室の充実。
 B「体力向上」の対策を検討し、取り組みを計画する。(体育科との連携)
 C環境・美化活動の充実…教室等日常的な清掃活動をきちんと行い、整理・整頓された環境の中での  生活の重要性を知らせる。

2 学校運営の改善

(1)学校運営
・各学校行事及び、学年・学級経営、各分掌運営、授業等の学校教育活動におい PDCAのマネジメン トサイクルの意識を持って取り組んでください。
 P(Plan…計画)ーD(Do…行動)ーC(Check…評価)ーA(Action…改善)
  ※ 各分掌による学校運営のPDCAマネージメントサイクルの活用と定着  
 学期毎の短期C−Aを繰り返し、課題解決に向けた有効な対応策の検討と実践。※各分掌主幹・主任 からの学期毎の提示。個人の週案簿の学期毎の反省の記録と提出。
(2)学校評価を生かした、創意ある学校づくり
 @新学習指導要領対応に向けて、移行措置の検討と創意・工夫ある教育課程実施
 A各分掌組織の仕事内容の検証と改善(状況の検証)
 B 教育課程全般の見直しと改善(各行事の取り組み状況と検証等)
 C 小・中連携をさらに推進・充実を図る。(出前授業や連絡協議会の実施継続と 充実等)
 D その他 (防災教育、環境教育、地域学習や地域力のさらなる活用と連携
(3)部活動:意義の再確認と継続のための改善
 顧問の不足。全教職員での協力体制。家庭の理解と協力。外部指導員の活用。
(4)研修・研究
 @授業研究・授業力の向上、評価の見直し(新しい学習指導要領の移行への対応) 
 A生徒理解、生活指導
 B教育相談、特別支援教育
 C事務処理の効率化
 ・個人情報保護のため校内管理体制の確立厳守。
 ・校務の効率化を図るための研修の充実。(情報リーダーを中心に校務PCの活用)
(5)事務について
 @予算の有効活用と円滑な執行(事務部への協力体制)
 A学校納付金(私費会計)への対応(予算・執行・決算の透明化、未納者対策)  
 B教育環境の整備と体制づくり(学校全体で教育環境づくりの体制を充実)
 C学年(私費)会計システムの改善…会計処理(出納簿記帳・会計監査の実施)
(6)保健・給食について
 @保健室の円滑な運営はもちろん、学校環境衛生の推進ため、日常的に点検する。 
 A栄養士を中心に良質で美味しい給食作りを進める。(セレクト給食等の工夫) 
 B「給食だより」等を活用し、給食を活きた教材として食育と生活リズムを推進
(7)用務室について
 @校舎内外の環境整備に努める。さらに生徒への環境教育の意識づけと推進。
 A教職員全体で協力・連携して、リサイクル等に取り組む。

 3 家庭・地域との連携と信頼関係の構築

(1)保護者・地域との連携について(「信頼させる学校づくり」)
 @学校公開の充実(授業内容、施設、説明責任、新入生説明会)
 A情報発信(学校だより、その他の通信だよりの発行と充実。HPの一層の充実
 BPTA活動への理解と参加(常任委員会への主幹・主任参加)、P行事への参加
 C地域活動(ボランティア活動等)や地域行事への参加の推進。地区懇談会の充実
 D「苦情」は、学校への期待の裏返しと思い、「情報提供」として、まずは傾聴 真摯に受け止め、改  善するべきところは、今後に活かしていく。学校側の「意図とするところは、丁寧に分かり易く、  粘り強く説明する。
 E学校関係者評価、外部評価や各学校行事におけるアンケートを実施し、結果を分析し、教育課程や  学校運営に活かしていく。
 F保護者・地域の役割の啓発…保護者会、地域懇談会等での積極的啓発活動の推進。
 G地域の教育資源や人材、学習環境の一層の活用…
 「学校応援団」「おやじの会(PTA)」の組織作り。
 「職業人に話を聞く会」「面接練習会」の継続。2年生での職場体験事前指導のための「マナー教室  」、3年「地域餅つき大会」、「全校地域清掃活動」等を体験し接することで人との信頼関係を構  築する。また、地域を愛する心の醸成を図る。